ペレットは、丸太や木の皮、枝などを細かくし、それを押し固めて作られ、ペレットストーブやペレットボイラーの燃料として利用されています。本事業で対象とするのは、全木ペレットとホワイトペレットで、間伐体験活動で発生した木質資源もペレットに使用します。
そして、ペレットは山形県の木を原料とし、山形県の工場で作られる地産地消のエネルギーです。
ペレットは、燃やしても二酸化炭素を増やさない、環境に良いエネルギー(再生可能エネルギー)として注目されています。これは、ペレットを燃焼すると、その場では二酸化炭素が発生しますが、木は成長するときに光合成で二酸化炭素を吸収して成長しますので、燃焼しても大気中の二酸化炭素は増えないこととするという考え方にもとづいています。
ペレットストーブは、国内外の様々な製品があります。ペレットストーブでは、ペレットを1日約7時間でおよそ10kg使用します。価格は、30~50万円程度(別途工事費)がかかり、少し高価かもしれませんが、平成24年度は、市町村によってはペレットストーブの設置費用に関して山形県から1/3の補助金と、市町村によってはその県の補助金に上乗せして1/3~1/2の補助金が出ています。また通常の維持管理を行えば10年以上使用することができます。
対象者はペレットストーブをお持ちの家庭や事業所で登録制です。その家庭や事業所で削減した二酸化炭素削減量を、まとめてJ-VER制度へ申請することを目指しています。各家庭等で削減したCO2は、年間1t程度と1件当りとしては少ない量ですが、それをまとめて申請することで、取引できるものにしたいと考えています。もし、取引ができれば、売却費を事業の運営費として用いたいと考えております。