山形県環境保全推進賞受賞者紹介

山形県環境保全推進賞受賞企業

平成14年度

山形県知事賞

東北エプソン株式会社 (酒田市 電気機械器具製造業)

=国内外エプソングループの先導役となる環境総合施策活動の展開=

セイコーエプソンと共に、88年から「環境元年」としてフロンレスを実施し、 92年フロン全廃を達成、98年には「第二の環境元年」と位置づけ、環境総合 施策としてゼロエミッション、使用エネルギーの効率化、グリーン購入の積 極推進、化学物質削減、鉛フリー活動などの環境保全活動を展開している。

2000年4月には、事業活動から発生する廃棄物を再資源化率100%にする「ゼ ロエミッションレベル1」を達成し、さらに、排出量の絶対量削減、高次元 の再資源化、ミックスペーパーリサイクルに取り組んでいる。

このほかコージェネレーションシステムの導入、蛍光灯個別スイッチの取り 付けによる不要灯の消灯、生産機器エアー漏れ対策等による省エネルギー施 策、地域活動貢献などの諸活動を展開している。

NECカスタムテクニカ株式会社米沢事業場 (米沢市 電気機械器具製造業)

=ノートパソコン、ドットプリンタにおける国内初のエコマーク取得=

「地球にやさしい環境優先の行動」、「全員参加の環境管理活動」、「地域 社会への貢献と調和」を環境方針に掲げ、開発・調達・生産の全局面で環境 に配慮した活動に取り組んでいる。

その中で、環境活動の最重要項目に「環境配慮型製品開発の推進」を設定し、 法律・ガイドライン、省電力、資源循環及びグリーン化等各分野の環境配慮 基準をいち早く製品に採用した。パソコンの環境配慮に関する国内初の第三 者認証基準「PCエコマーク」を、平成12年11月にノートPCで第1号認定を取 得、以降の後継機でも継続取得している。

また、平成13年12月にはドットプリンタで第1号の「エコマーク」認定を取 得している。

山形県環境保全推進賞

株式会社ニチレイフーズ山形工場 (天童市 食品製造業)

=県内食品業界では初めてISO14001認証取得=

親会社(株)ニチレイの環境理念方針に基づくグループ全体の取り組みのなか で、平成9年度より取り組みを開始し、先駆的な役割を果たし、平成12年12 月、県内食品業界では初めてISO14001認証取得し、毎月環境保全委員会を開 催し、脱水汚泥発生量の削減、リサイクル率の向上等の環境活動の成果を得 ている。

株式会社佐藤組 (鶴岡市 総合建設業)

=総合建設業としては県内で初めてISO14001認証取得=

平成13年2月から取り組みを開始し、平成13年11月、総合建設業としては県 内で初めてISO14001認証取得し、産業廃棄物の削減や省エネルギー等に努め ている。

産業廃棄物の削減に当たっては、分別処理の徹底や減量化を図り努めている。

また、省エネルギー・環境保全対策として、アイドリングストップや建設機 械の計画的配置・運行、照明灯のスイッチ増設によるこまめ点灯やノー残業 デーの設置、建設機械の排気ガス対策機種の導入を行っている。

さらに、グリーン用品への切り替えも95%に達している。

五十嵐特殊建設株式会社 (村山市 土木建設、バーク堆肥製造)

=土木工事現場から排出される大量の伐木、伐根等のバーク堆肥化=

土木工事等の現場から排出される大量の伐木、伐根、家屋の解体材や製材廃 材等をチップ材に破砕してバーク堆肥化するリサイクル方法を確立し、平成 12年7月からウッドリサイクルプラントを設置し、事業に取り組んでいる。

コンポスト化したリサイクルバークは杉皮チップ、汚泥コンポスト等を混合 し、「エコールコンポ」の名称により法面保護工事の吹付用基盤材として再 利用している。

山形航空電子株式会社 (新庄市 電機機械機具製造業)

=最上管内で先駆となるゼロエミッションを達成=

平成11年11月のISO14001認証取得、次のステップとして、ゴミを出さない 「ゼロエミッション」に取組んでいる。

具体的には、社内に環境管理委員会を組織し、3分科会とゼロエミッション 推進チームを設置。各セクションに分別用の棚を配置し、工場内の産廃削減 活動を行っている。また、金属の100%リサイクルや廃プラスチックや紙類 のリサイクルに努めている。社員が持ち込むコンビニ弁当容器やペットボト ル等持ちかえり運動を実施。これら活動により、平成13年当初、産業廃棄物、 一般廃棄物のゼロエミッションを達成した(リサイクル率97%)。現在のリ サイクル率は99%で推移している。

株式会社山形しあわせ銀行 (山形市 銀行業)

=銀行業界では全国3番目の全店を対象としたISO14001の認証取得=

環境問題に対して、銀行業として何ができるのかを考え、「環境にやさしい 銀行」として、企業活動において地球環境保全に貢献すると共に、ISOの認 証取得など環境活動に取り組み、平成13年8月に本部及び全店(68カ店)を対 象としてISO14001を認証取得。全店を対象としたISO認証取得は銀行業界で は全国3番目(さくら、みちのく、山形しあわせ)である。

また、ISOコンサルティング業務による地元企業の支援、緑化エコ事業(小中 学校記念植樹、河川美化運動、全国都市緑化フェア)や、緑化エコ定期預金、 低公害車対象のエコカーローンなど環境に貢献する金融商品の販売にも取り 組んでいる。

寒河江コンクリート株式会社 (寒河江市 コンクリート製品製造)

=焼却灰の溶解スラグをリサイクルしたコンクリート平板を製造=

寒河江地区クリーンセンター(ごみ焼却処理施設)と共同で、同処理施設から 排出される焼却灰を溶解して固形化した溶解スラグをコンクリートの骨材と してリサイクルする製品を開発。この製品では普通のコンクリートの砂に代 えて、重量比約55%の溶解スラグを使用している。強度などの性能は従来品 と同様で、価格もほぼ同じ価格となっている。各種製品のうち擬石平板は、 平成13年9月(財)日本環境協会のエコマーク商品の認定を受けている。この 製品の開発により、ごみ焼却灰の減量化・埋立地の延命化にも貢献している。

株式会社エルデック (酒田市 廃棄物処理、その他)

=酒田港で発生する輸入木材の木皮と、養鶏の鶏糞を活用した堆肥リサイク ル事業=

酒田港の輸入木材荷扱い時に発生する木皮は、従来、廃棄物として焼却処理 されていたが、昭和63年から養鶏の鶏糞と併せ堆肥化する事業に取り組み、 バーク堆肥の製造を行っている。これまで、約24万立方メートルの木皮を堆 肥化している。

この木皮の堆肥化は、処理費用が低廉である、有害物質がない、安定的にか つ安全に処理できる、製造過程のエネルギー消費量が少ないなどの利点を持 ち、農業分野(有機農業)の土壌改良材、土木工事における法面等の緑化、造 園工事の植栽に使用されている。農業の盛んな山形県において地域密着型の 環境保全はもとより、木皮の処理コスト低減による木材輸入事業や港湾利用 振興にも貢献している。

今後、酒田港で発生する木皮全量を堆肥化する予定である。

平成14年度 山形県環境保全推進賞
選考委員会委員名簿

役職 氏名
山形新聞論説委員長 大滝 亜夫 氏
東北芸工科大学環境デザイン学科助教授 三浦 秀一 氏
山形大学工学部物質化学工学科教授 高橋 幸司 氏
山形県文化環境部環境政策推進室長 木村 俊夫 氏
山形県環境保全協議会長 千歳 栄
山形県環境保全協議会
【事務局:特定非営利活動法人 環境ネットやまがた内】
お問い合わせ hozenkyo@eny.jp
Copyright © [Yamagata-ken Kankyou Hozen Kyougikai]. All RightsReserved.